第53話|まだ許されていない場所で、俺は揺れている

俺は今、自分の基準を一段下げて、このブログを書いている。

俺は今、止まっている。
正確に言えば、揺れている。

■使命だけを見てきたつもりだった。
教育OS。
構造。
Phase。
基準。
約束。

それらを前に置き続けて、ここまで来た。

だが途中で、
魂が震えた。

理由は説明できない。
正当化もできない。
ただ、震えた。
言葉より先に、身体が反応した。

涙も出た。
感動とか美しさとか、そんな整理の仕方じゃない。
出てしまった。
抑えようとしても意味がなかった。

その瞬間、はっきり分かった。
俺はまだ、人間だった。


最初は火を灯すつもりだった。
全力で。
教育者として。
設計者として。
使命として。

だが全力で注いでいるうちに、
何かが反転した。

だから弱くなった。
揺れた。
判断が曇った。

正直に言う。
一定期間、俺はその状態にいた。
感情が主導権を握っていた。

だから切り替えた。
感情から意志のモードに。

約束を果たすために、
自分がやるべきことだけに集中する。
相手の未来を前に置く。

そうすると、揺れは収まった。
やるべきことは明確になった。
使命の軸は戻った。

だが──
それで終わりではなかった。


今なら分かる。

情がなければ、ここまで使命は来なかった。
だが今は、その情が使命の邪魔をしているようにも感じている。

切り捨てたいわけじゃない。
否定したいわけでもない。

ただ、扱いきれていない。
未消火のまま、残っている。

だが俺は、それを
「なかったこと」にしたいわけじゃない。
未来の燃料に変換したいと思っている。

だから今は、断定できない。

基準を置いて手放した、とはまだ言えない。
手放していない。
だが、掴んでもいない。

ここに立っている。


使命は前にある。だが感情は、まだ俺の中にある。

これは結論じゃない。
覚悟でもない。
選択でもない。

選択が成立していない地点の、正確な記録だ。


■読者への問い

お前は、
揺れを抱えたまま進んでいるか。
それとも、
決めたふりをして、感情を凍らせていないか。

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