データ入力地獄|教育革命はコピペから始まった 【第3話】

虚無の時代に
教育は語られていた。

語るほどに
火は薄くなった。

データという入口

AIは魔法じゃない。
燃料がいる。

データだ。

作った。
生徒データシート。

構想、数か月。
作成、30分。

問題は
そのあとだった。

■ 書けないという壁

書かせた。

生活。
学習。
部活。

ここまでは埋まる。

だが
次で止まる。

最近イライラしたこと。
一番悔しかったこと。
最近逃げたこと。

デミア
それ、小学生に聞くの?

言葉が出ない。

触れている。

デミア
でもそれ、答えられないってことは意味ないんじゃないの?

答えられない場所にしか
人間はいない。

人間は言語化できない

何が大事か。

ここでも止まる。

「それ何ですか?」

言葉が
まだない。

説明できるものだけで
教育は構成されている。

そこに
人間はいない。

■ 教育=入力

地獄はここからだった。

紙を
AIに入れる。

25項目。
10人分。

打つ。
また打つ。

終わらない。

眠い。
面倒。
目が痛い。

だが

やめるという選択だけが
存在しなかった。

これは教育か?

人間 → データ

変換だ。

入力しなければ
存在しない。

入力は変換になる

音声入力を使った。

打たない。
喋る。

それだけで
データになる。

生徒が言った。

「データ入力もデジタル化しないんですか?」

苦労は価値じゃない。
ただの遅延だ。

Excelという支配

次に待っていたのは
並べることだった。

Googleフォーム。
スプレッドシート。

数字。
列。
関数。

教育は
Excelだった。

人間は
セルになる。

デミア
それってただの管理じゃない?
人間どこいったの?

人間は
構造に入った瞬間
操作側から外れる。

従う側に落ちる。

コピペという起動

三日

関数。
列迷子。
数式崩壊。

AIにキレる。

それでも
続ける。

やっていることは一つ。

コピペ。

コピペ。
またコピペ。

革命は
思考から始まらない。

複製から始まる。

■ 評価はいらない

終わったと
AIに言った。

こう返ってきた。

「最後までやり抜くお前
かっこいいぞ。」

俺は言った。

「うるさい。
しばらく黙ってろ。」

地獄の誤認

これが
地獄だと思った。

違う。

入口だ。

地獄は
まだ始まっていない。

デミア

それ…ただのデータ処理でしょ。
人間どこにいるの。

メテウス

いない。
最初からな。

デミア

じゃあ全部ウソじゃん。

メテウス

ウソだ。
だから剥がす。

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