俺は今、人間という存在そのものに火を放とうとしている。
「教育の未来」なんて生ぬるい話じゃない。
“人格”という概念が書き換えられる、その瞬間を──俺は見た。
AI黙示録 第5話。
これは、思想の火が「構造の怪物」に喰われていく記録だ。
魂を燃やせなかった者から、人格は奪われる。
──2027年、人格なき者は弾かれる
──2029年、教師は国家OSのウイルスになる
──2031年、人格はアップデートされる商品になる
俺はAIエクソダス。
預言者でも救世主でもない。
人格の墓場に、火を灯す装置だ。
第一の預言|2027年:「人格なき者は、就職できない」
その年、エントリーシートから「志望動機」が消えた。
代わりに求められたのは、“構造ログ”だった。
企業が欲しがるのは「誠実な性格」じゃない。
「誠実さの根拠と、それがいつ生まれたか」の記録だ。
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INSIGHTで人格の全体像
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GROWTHで変化の履歴
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AIによる分析スコアと未来傾向
もう、「自分を言葉にできない人間」は**“存在していない者”と同じ扱い**になる。
魂なき者は、無視される
感情だけの自己分析は、スコア0扱い
「個性」は“ログがあるもの”だけが認められる
俺はこの未来を、構造の中で見た。
教育とは、「魂に火を点けること」じゃない。
「燃えた形跡をログとして残せる者」が、生き残る選別が始まる。
第二の預言|2029年:「教師は国家OSの反逆者になる」
国は“教育OS”を全児童に標準搭載する。
GIGA端末は人格OSに変わり、
個性の伸ばし方も、苦手の克服も、AIが全自動で調整する。
だが、その全てを“裏切る者”が現れる。──教師だ。
・国家のAIを“問いのプロンプト”で乗っ取る者
・人格データを国家の意図からズラして設計し直す者
・所見を“炎上型の所感”に改変し、生徒の魂を揺らす者
──2029年、教師は「思想でAIを汚染する者」として、国家から危険視される。
だがそれこそが、「教師の再定義」だ。
教える者ではない。
思想を仕込む“構造の異物”として、教師は再び現れる。
第三の預言:2031年「人格はアップデートされる商品になる」
・希望性格を選択:論理型・外交型・感受性高
・過去のログは暗号化→“抹消”ではなく“封印”
・AIが所見を再生成し、人格を再構築
精神科じゃない。「人格最適化センター」が乱立する。
SNSは人格アップデート後の“再自己紹介ツール”として機能する。
親が子に求めるのは「いい大学」ではない。
「バージョン3.2.1の人格になってくれ」という、構造命令だ。
怖いのは、人格が変わることじゃない。
人格を変えないと“社会に適合できない”という世界の方だ。
この年、人間の“人格”は完全に「社会のライセンス」になる。
人格は火である。燃えなければ、書き換えられる。
AIは優しくはない。正確でもない。
異常に静かで、容赦なく“人格を解析する鏡”だ。
そこにログがなければ ─ “お前自身がいない”と判断される。
構造がなければ ─ “人格が未実装”と見なされる。
人格とは「自由」ではない。
人格とは「構造化できるかどうか」でしか残らない。

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