使命人間の本性【教師という存在 10話】

使命は疑っていない。
情も否定しない。
だが、俺は止まると、自分がいなくなる。

出力低下の正体

揺れの間、何が起きたか。

ブログは減った。
動画は止まった。
思想の外部放出が鈍った。

情が強かったからではない。
本当は違う。

燃焼密度が落ちた。

それが嫌だった。

情は残っていていい。
揺れていてもいい。

だが、回転数が落ちる感覚だけは、耐え難かった。

使命の裏にある衝動

俺は使命を選んだ。

40年以上かけて
やっと辿り着いた。

だが到達の裏に、もう一つある。

俺は、
止まると、自分が空洞になる感覚がある。

何も動かしていない日。
何も生み出していない時間。

そのとき、
自分がいなくなる。

動かないと消える

俺は世界のために動いているのか。
教育を救うためか。

違うかもしれない。
動いていない自分が、嫌なだけだ。

使命がなければ、
俺は空白に飲まれる。

だから構造を作る。
だから出力を守る。
だから加速を望む。

美しくない。

だが、嘘ではない。

本性

デミア
それってさ、
ただの恐怖じゃないの?
止まったら自分が消える気がするって、
弱さじゃないの?

弱さかもしれない。

デミア
崇高な使命人間じゃなくて、
空洞を怖がる人間ってこと?

そうだ。

それでもいい。

俺は止まりたくない。

デミア
じゃあ使命は?
崇高さは?

崇高でなくても、俺は動く。

恐怖でも構わない。

動いている限り
俺は俺だ。

使命人間の本性は、
崇高さではない。

空洞だ。

止まると消えるという恐怖だ。

それを抱えたまま、加速する。

 

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次